太陽からの可視光は、様々な波長の異なる光が集まってできています。このように複数の波長によって構成によって構成されている光を複合光とよびます。昼間の太陽光のように、光は複数の波長が、ほぼ均等にバランスおよく集まると色みを感じさせない無色の白色光になります。この光を三角柱のガラスでつくられたプリズムに通すと単一の波長の光、単色光に分けることができ、鮮やかな色彩の色の帯が現れます。このように光を波長ごとに分けることを分光といいます。
光はプリズムに入るときに曲がり、出ていく時に再び曲がります。波長によってこの曲がる角度が異なり、波長が長いほど曲がる角度(屈折率)は小さく、波長が短いほど曲がる角度(屈折率)が大きくなります。
この性質を利用して分光します。そしてこのとき分光された光の帯をスペクトルといい、長波長側から赤→橙→黄→緑→青→藍→青紫の順に並んで見えます。この現象は日常生活でも見ることができ、雨上がりの空に現れる七色の虹は、その代表的なものです。
光と色
分光分布
光を波長成分ごとに分けて、その成分をグラフなどで表したものを分光分布といいます。分光分布は眼の感度がよい400〜700nmの範囲で表されることがあります。どのような波長のどのような強さ(比エネルギー)で含まれているかという、光源からの光の成分がこのグラフでわかります。 |
|
---|---|
![]() |
色の見えるしくみ
光源 物体 視覚(眼) |
|
---|---|
![]() |
|
光源=電磁波の一種 |
|
電磁波は振幅と波長で表すことができる。 |
|
![]() |
|
眼で感じることができる波長範囲 |
|
(可視光)380〜780nm |
|
人間の眼では見えない |
|
紫外線=短波長の外側 |
|
赤外線=長波長の外側 |